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工房日記(日々徒然)

日常茶飯。亀更新になりますがよろしくお願いします。
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『生きテク』を見て(根暗注意)

 ますます落ち込むというのも妙な話ではあるんだが。
http://ikiteku.net/
 以前yahooのニュースで見かけた時はアクセスが集中してたせいか一部の記事が閲覧出来ない状態だったんで今日改めて行ってみたんだけど。
 うーん・・活動自体はね、良い事というか、サイト立ち上げた人に食ってかかる気は全くないんだけど、ただ、サイトに載ってる体験談自体には少なからず違和感を感じたのも事実だ。

 まず、ちょっと事情説明が簡潔に過ぎて、話を聞く側としては今ひとつ共感に至らない生きテクも相当数あったという事。
 もう1つは、個人の体験談というのはつまる所そういう傾向になりがちなのは承知してるけど、当人の気の持ちよう(気持ちの切り替え)や、運命的な出会いや友達や恋人の助け、あるいは環境の変化が鍵になってる話が多いんだけど・・・気持ちの切り替えにせよ、外的要因の変化にせよ、今現在悩んでる最中の人って、そうしたくてもそうはいかなくて(出来なくて)悩んでる人が多いものだと自分は思ってるんだが、何だろう・・今ひとつ具体的に踏み込んでないというか、痒い所に手が届いてないもどかしい感触を受けるんだよな。
 とにかく、待っていれば、耐えていればそのうちいい事が・・というのは、耐えられない人間は結局救われない、どこまでいっても駄目な奴という流れになりかねないというか・・深刻に悩んでる人間にとっては『今』が待ったなしなんで、そこにダイレクトに効く感じではない気がするというのかな・・重症患者には効き目が薄いかな、と自分的には感じる。
 既に乗り越えた者、辛い事が『過去』になってる者の言動というのは、まだそこに至っていない人間には、別世界の、遠い眩しい出来事のようにしか思えない場合もある、というといささか捻くれ過ぎてるんだろうか。

 私は少なくとも数年前まで遺書を常備してそこから飛び降りる事を想定しつつ仕事先の高層マンションに行ってた人間だ。そして今も完全に希死念慮が消え去ったわけでもなく、他人と違い過ぎるというか、大抵の人には『普通』の事にピンとこないが故に他人と話が合わせられず、それ故誰にも好かれないんじゃないか(自分も誰も好きになってはいけないのではないか)という悩みからは生きてる限り解放されないんじゃないかと思っているんだが。
 何をどうやっても行き着く所が劣等感なんで、私の場合、自分の悩みが『解決』しましたなんて軽やかに言い切る事は出来そうにないから、そんな風に言える人が羨ましいというのもある。
 これでも、自分を騙し騙し、後ろ向きながら懸命に、ひとまず遠くを見ても気力が萎えるんで足元だけ見て、生きてるこた生きてるけどな。
 そして時に嫌気がさしてひとっ飛びに『遠くに』行きたくなるんだが(笑)

 まあ、とにかくデリケートな問題なんで、老婆心ながらちょいと気になった事もあるんだよ。
 サイトトップに、これを読んで自殺を思いとどまった人の数ってカウントがあるんだけど・・・あと、生きテクのランキングな。あれにも自分は違和感を感じたんだよな。ああいう序列づけとか数字とかな、あれって、どうしてもそうは思えない人(共感出来なかった人)を精神的に追い詰めてしまう側面もあるからな。それとも私だけかな?(ランキングに沿って)読んでみたけどあまり心が動かなかった自分っておかしいのかな、やっぱ駄目なのかなと感じたのは。
 有り体に言って、あの場は、かつて苦労をしてそれを乗り越えた人の自慢話の場にはなり得ているかもしれないが・・そして、救われた人の人数や(まああの人数全員がその後ずっと自殺を思いとどまってるとは限らないわけだけど)ランキングにより、カミングアウトをした(生きテクを披露した)人にはそれなりの(精神的な)見返りはあるのかもしれないが、それが現在悩んでる人のニーズに即したものであるかどうかは疑問なんだ。少なくとも、今現在悩みが解決してない人向けのようでいて実態はそうではないように感じた。
 もっとはっきり言うと、あの数字やランキングの表示に自分はどうも偽善的というか上っ面だけの『救い』を感じずにいられないわけで。ま、随分とうがった見方なんだろうけど。ペシミストで済まんよ。

 無論、あのサイトで救われる人、参考になった人は大勢いるのだと思う。思うがしかし、希死念慮のある人というのは疎外感を感じやすく孤独感にさいなまれてる場合が多いからね・・・『前向き』になれない人を排除するというのかな、かえって劣等感を深める事になりはしないかな、と少し心配になった。
 ま、かくいう自分がどんだけ『前向き』とそりが合わないんだって話と言われればそれまでなんだけどな(苦笑)
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